子宮頸がんワクチンキャッチアップについて
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2022/05/09
宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染に由来するがんであり、子宮頸がんの予防にはHPVワクチン接種が推奨されます。
もともとHPVワクチンはH25年3月より定期予防接種となりましたが、その後ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な疼痛や運動障害が接種後に見られたため、積極的な接種が差し控えられるようになりました。
しかしその後安全性に特別な懸念がなく、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたことより、R3年11月より「積極的勧奨の差し控え」が中止となりました。
この「積極的勧奨の差し控え」によりワクチンの接種機会を逃した方に、従来の定期接種の対象年齢を超えて公費で接種を行うことが可能となり、これを「キャッチアップ接種」と言います。
【キャッチアップ接種対象者】
・平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性
・過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
対象の方で接種を希望される方は、お電話にてご予約をお願いいたします。
なお、従来の定期接種の対象の方も、ご予約が可能です。
【定期接種対象者】
⼩学校6年生〜⾼校1年生に相当する年齢の⼥⼦
※定期接種・キャッチアップ接種で接種するワクチンは「サーバリックス(2価ワクチン)」または「ガーダシル(4価ワクチン)」となります。
2021年より、「シルガード9」という9価のワクチンの接種も可能となりました。
サーバリックス・ガーダシルが子宮頸がんの65%程度の発生抑制なのに対し、シルガード9では90%以上の予防効果があるといわれています。
ただし、シルガード9は現時点では、定期接種対象外のため、全額自費となります。
迷われる場合にはご相談をお願いいたします。
▼参考リンク