肺炎_咳

高齢者肺炎球菌ワクチン定期接種について

肺炎を起こす菌は様々ありますが、日常的に生じる成人肺炎のうち約3割は「肺炎球菌」が原因と考えられています。
また肺炎球菌は肺炎だけでなく、中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎なども起こす可能性があります。
肺炎球菌ワクチンは、国の定期接種に定められており接種が推奨されています。ワクチンの接種により肺炎の予防や、肺炎にかかっても軽い症状ですむ効果が期待できます。

 

大阪市在住の定期接種対象者には助成金があります。
※2026年度より助成金の 対象ワクチンがニューモバックスからプレベナー(PCV20,沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン)に変更となりました。

〇定期接種の対象者

次の年齢に該当する方

  • ・65歳の方(66歳の誕生日前日まで)
  • ・60から64歳で一定の障がいを有する方※

    ※60歳から64歳で、心臓・腎臓または呼吸器の機能により、身の回りの生活が極度に制限される程度の障がいのある方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能により、日常生活がほとんど不可能な程度の障がいのある方(身体障がい者1級相当)

※該当する年度に65,70,75,80,85,90,95,100歳となる方が対象となる経過措置は令和5年度で終了しました。

〇費用

6,000円(定期接種、かつ今まで補助を受けたことがない方)

※定期接種以外の方、過去に補助を受けた方に関しては実費負担(当院では11,000円)となります。

〇ワクチンについて

・プレベナー(PCV20,沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン)

従来定期接種の対象とされていた23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックス、PPSV23)は莢膜多糖体型ワクチンに分類され、5年ほどで効果が減弱してしまうため再接種を検討する必要がありました。プレベナーは、ニューモバックスとカバーしている肺炎球菌の血清型の種類は似ていますが、結合型ワクチンであり、 莢膜多糖体型よりも 長期間免疫力が持続するのが特徴です(再接種が不要)。

・参考:キャップバックス(PCV21,21価肺炎球菌結合型ワクチン)

プレベナーと同じ結合型ワクチンとなりますが、プレベナーよりもより高齢者で問題となる肺炎球菌の血清型をカバーしているため、現時点では高齢者の肺炎球菌ワクチンに一番効果が高いといえます。
現在はプレベナーが定期接種対象ワクチンであり助成金があるため、基本的には65歳時にプレベナーを打つことが第一選択となりますが、定期接種の年齢でプレベナーを打てなかった方や金額がかかってもより強い効果を求めたい方は、任意接種でキャップバックスを打つことを推奨します。
キャップバックスも生涯免疫のため、再接種は不要です。 基礎疾患があり、肺炎の重症化の可能性が高い方は、プレベナーを接種した1年後以降にキャップバックスを打つことで、さらに予防効果を強めることができます。
こちらの費用は14,500円です。