2021/11/19
帯状疱疹ワクチンのお問い合わせをいただくことが多いので、今回は帯状疱疹ワクチンについてご紹介します。
帯状疱疹とは、水痘(水疱瘡)ウイルスが原因です。子供のころに水疱瘡ウイルスにかかった後、ウイルスが神経に潜伏するようになり、免疫力が下がったことなどをきっかけに再活性化することで発症すると言われています。
帯状疱疹は50歳代から発症率が高くなり、80歳までに3人に1人がかかるといわれています。症状は、体の片側に出る赤い発疹とそれに伴う痛みです。程度は状況により様々で、程度と発疹の出る部位によって重症度が異なります。また強い痛みが1年以上も続くことがあり、予防接種が推奨されています。
帯状疱疹ワクチンは2種類あります。
〇乾燥弱毒性生ワクチン
従来からある小児の水痘ワクチンと同じものですが、2016年から成人の帯状疱疹ワクチンとしても承認されています。
このワクチンは、
① 接種回数は1回
② 皮下注射
③ 生ワクチンのため免疫不全の方は接種できない
④ 効果は5年程度(報告により異なる)
という特徴があります。
〇シングリックス(不活化ワクチン)
2020年1月より日本でも発売開始となったワクチンです。
こちらの特徴は
① 接種回数は2回
② 筋肉注射のため痛みがでることがある
③ 不活化ワクチンでありおおむねどなたでも接種可能
④ 効果は9年以上と言われている
⑤ 高価
であり、生ワクチンと対比的な部分が多いです。
各ワクチンの特徴を踏まえ、50歳以上の方は接種をご検討ください。
なお、大阪市では2021年時点では、自治体からの助成金はなく自費となります。
ワクチンの値段は、「予防接種」のページ をご参照ください。